2015/08/16

女王蜂 『売春』に見た新たな進化


■遅ればせながら女王蜂の『売春』を聴いた

初めて女王蜂の曲を聞いたのはセカンドアルバムの『孔雀』に収録されている「口裂け女」だった。
ピアノの音色と綺麗な声のメロディの後の爆音

 「なんだこの世界観は!?」

 「ボーカルは男なのか女なのか!?」

ということで『孔雀』をちゃんと全部聴いてみたら一気にハマった。

ファーストアルバムの『魔女狩り』とサードアルバムの『蛇姫様』も聴きまくり、どこにハマり要素があるのかわかった。



・Vo.アヴちゃんの異常性
→高くて綺麗な(時にアニメな)声と、低くて禍々しい声を使いこなす歌が単純に凄いと思った。
 あと男か女かわからないビジュアルから出る妖艶さ、久々に「カリスマ」って言葉があうアーティストを観た気がする。
 (ライブでミニスカート履いてて、初めて「男のパンツが見たい」って思った)

・曲の歌謡曲っぽさ
→昭和を彷彿とさせるコード進行やメロディが、どこか懐かしくかつ新しい。


こんな感じでどハマりしていたが、3月に出た新作『奇麗』にはなかなか手を出せずにいた。
というのも、ネットで「歌謡曲感がなくなった」と評されてたから。

あと、『蛇姫様』のときからアヴちゃんが高音・低音どちらかをベースにした曲が多くなり、
「デスコ」みたいな一曲の中で両方を使いこなす曲が減ってきたのもあって、
「がっかりしたくない」「聴くのが怖い」状態だった。


ただ先日YouTubeで『売春』を聴いて衝撃を受けた。

 めっちゃ良い!!!


アヴちゃんの最大の特徴である高音と低音を、女役・男役にして表現し、
どことない歌謡曲感もあり、
何より歌詞が切なく美しい。

なんか荒削りだった初期の頃のいいところを残して進化したって印象を受けた。

今までは「デスコ」「イミテヰション」「ヴィーナス」みたいな激しいのが好きだったけど
こっちが進化してくれると、より一層女王蜂を楽しめるな。

というわけで『奇麗』をこれから聴き込む。

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